11月23日(土)・24日(日)、東京都千代田区・学術総合センターにて、
第17回日本精神保健・予防学会が開催されました。
笠井清登大会長のご挨拶より始まり、「精神保健・予防とは何か」という理念共有に向け、
「HeAL(Healthy Active Lives)宣言」の解説がありました。
HeAL宣言とは、精神疾患を罹患した若者が、同時に身体的にも多くの問題をかかえることに注目し、身体ケアの重要性を啓発することを目的としています。
詳しくは、こちらをご参照ください。
「HeAL(Healthy Active Lives)宣言日本版 2013」配布資料
中学保健体育副読本
また、参加者には中学保健体育副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」が配布され、教育現場での予防・早期介入の重要性についてのご講演も多く行われました。教育現場における「メンタルヘルスリテラシー」をキーワードとして、その手法の普及や課題を共有し、三重県の中学校での実践も報告されました。
シンポジウム・理念共有セミナーは、医療・地域の取り組み、当事者・家族の貴重な体験談についても御講演され、精神疾患の早期介入にとどまらず、育児・思春期・労働・高齢等、多岐にわたる大変充実したプログラム内容でありました。
2日間の参加者は400名を超え、医師・メディカルスタッフの他、一般の方も全体の半数参加されておりました。
社会のしくみとしての精神保健・予防の実現を目指した理念共有、多職種および当事者との共同による実践的取り組みを学び、参加された方全員が、今後の精神科領域における「予防」の観点について、理解を深める機会になったのではないかと感じます。
精神保健や精神科疾患の予防にご興味のある方は、次回にも是非参加されることをお勧めさせていただきます。
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