詳細は、このファイルをご覧ください。
また、日本てんかん協会が行っている署名活動に賛同いたします。
本年3月29日に、道路交通法の一部を改正する法律案(以下、本法案)が閣議決定され、国会に上程されました。4月27日、こころの健康政策構想実現会議(以下、実現会議)の運営会議にて、本法案について議論され、実現会議の考えについてまとまりましたので、以下に述べたいと思います。
まず、本法案は、一定の病気についてのみ申告する義務を課し、違反すると罰則を課すこととしています。本来、運転の可否は、運転への影響で判断すべきです。同じ病名であっても様々な病状があり、それに応じて運転への影響も様々です。さらに、運転能力は個人間に大きな差があり、その上、同じ個人でも体調などによって大きな差があります。
今回の改正は、何らかのデータにもとづいたものではありません。つまり、一定の病気について申告させ、運転を制限することによって、交通事故を減らせるかどうかは分かりません。最近起こった非常に不幸な交通事故のように、病気を隠して、治療を受けずに、運転する人が増えることが危惧されます。
現代社会で自動車は欠かせないものであり、運転の機会を奪われると、生活が成り立たない人が多数おられます。一定の病気に該当する人々の運転を制限することは、一定の病気のある人を社会から排除することにつながります。
以上のことから、一定の病気についてのみ申告義務を課し、罰則規定を設けた本法案に反対いたします。
平成25年5月8日
こころの健康政策構想実現会議
共同代表 伊勢田堯 岩成秀夫 大野裕 岡崎祐士 小島卓也
西田淳志 野中猛 福田正人 堀江紀一 増田一世
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